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2011/05/03

テロリストの殺害

 昨日のオサマ・ビン・ラディン殺害のニュースは、砂を噛むような後味の悪さを残した。
テロリズムを支持する気は毛頭ない。アルカイーダのテロによって命を失った人々の遺族の辛さもわかる。だが、、、

死刑反対と同じ議論がここで起こってこなくていいのだろうか、、、

昨夜のオランダのニュース解説では、アラブ諸国では、民主化運動が始まったことで、アルカイーダのような急進派への支持は急速に低下しており、昨日のニュースへの反応も静かなものだった、という。それならばなぜ???

オサマの遺体は、イスラム教徒の習慣だの、土葬にすると支持者が訪問するだのとの屁理屈で、早くも海に沈められた。写真とDNAで確認したというけれど、第三者が再確認する機会は葬られたも同然だ。新聞ニュースの一読者ですら、胡散臭さを感じずに折れないこの一件、、、

嫌な展開にならないといいが、、、

暴力による行為が暴力によって報復されるこの時代、果たして「文明」と呼べるのだろうか?

私たちは、本当に「人の命」が大切にされる時代を生きているのだろうか?